(累計) (本日) (昨日)

このBBSでは記事新規投稿及び返信時のパスワード制限をかけています。下記タイトルの下の[認証]をクリックしてパスワードを
「coffee」と入力することにより書き込みが可能になります。なお、この機能及びパスワードは随時変更する場合がありますのでご了解ください。

24時間の画廊】 【実用・カラー現像研究室】 【健康談話室】 【珈琲無礼講】 【より道・みちくさ・遠回り

★★ カ ラ ー 自 家 現 像 サ ロ ン ★★


[トップに戻る] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ] [管理用] [認証]

最終更新時刻: 2024/04/15 16:40:21

−スレッド一覧 (最新 20 件) −

1: 遊び疲れ (3) 2: 遊び疲れ (3) 3: 127day神保町散歩 (4) 4: デジカメですが・・ (12) 5: メニエルでダウン (8) 6: やはり絵 (3) 7: ブギウギと写真機 (5) 8: 映画用フィルム (4) 9: 2つめの参加写真展終了 (4) 10: SPD現像液で・・・ (4) 11: カラー現像液でモノクロ (3) 12: 原点に戻って (13) 13: ネガカラーの進歩 (8) 14: おめでとうございます (5) 15: ポジカラーの薬品 (2) 16: 第一現像以外はネガカラーと同じ (10) 17: 昔の写真 (4) 18: 1965年頃 (2) 19: ウルトラC (4) 20: カラーフィルム現像の注意点 (2)

>>記事一覧 >>画像一覧



[18546/18545/18544/18543/18542]  
[561:8] メトール添加 投稿者:通太郎爺さん 投稿日:2020/05/04(Mon) 18:54 No.18539  

ヒストグラム
1025 x 801 (145 kB)


いよいよメトールの添加実験です。
結論から言えば目的にかなり近づきました。

パピトールの主役はヒドロキノンですが、これだけでは現像できませんので起爆剤としてメトールが使われているとばかり思っていました。
起爆剤がメトールならMQ、フェリドンならPQの現像液は一般的ですが、パピトールではテトラポリリン酸Naがそれに当たるのでしょうか。
要するにメトールもフェリドンもなしなのです。

まさに「ギョギョッ!!!」です。

で、メトール添加してみました。メトールは溶けにくいので水100tに溶かしたものを使っていますが、3g/600tは少し多すぎの感じです。
まだ少し赤いですね。

crown graphic xenar 135mm/4.7 (velvia100 4x5シートフィルム)
papitol(stock)150cc+w100cc(メトール3gを溶かすため)+(old)350cc+KSCN 1.5g=600cc 36度6分30秒 
発色 中外AB液100t+old500cc+CD4 2g=600cc 36d.5min.



[2] Re: メトール添加 通太郎爺さん - 2020/05/04(Mon) 18:56 No.18540  

ヒストグラム
1300 x 1012 (321 kB)


しかし、わずかの補正でほぼいけます。



[3] Re: メトール添加 通太郎爺さん - 2020/05/04(Mon) 19:00 No.18541  

ヒストグラム
1300 x 978 (295 kB)


道路わきにカラーが咲いていました。わが愛車とともにワンショットです。

暗い部分の発色から判断すると、第一現像をもう少し弱めたほうが良いようです。



[4] Re: メトール添加 まつむらかめら - 2020/05/04(Mon) 22:22 No.18542  

メトール入れられましたか。多少は良くなったとは思いますね。私はここでロダンカリをかなり減らしました。そうすることにより現像オーバーも抑えられ赤みも減りました。私は500ccに0.2gまで減らしましたが発色現像が違うのでなんとも言えません。しかし赤みはかなり減ると思います。


[5] Re: メトール添加 通太郎爺さん - 2020/05/05(Tue) 06:44 No.18543  

おはようございます。
ロダンカリを減らされましたか。画像のエッジがぼやけるのを防ぐために入れていましたが、現像も進みますね。現像を引き延ばしたほうが結果が良いようで、ご指摘は当たっていると思います。
ひょっとしてベルビアでは不要かもしれません。やってみます。

発色液はオリエンタルのBAN-1Rやフジ用のCNL-N1Rの中間ぐらいな感じだと思います。

CD-4やCD-3は一回に1〜2グラム程度しか使わないのに数キロ単位で譲って頂いたものがあり、中外のミニラボ用の液も数十リッター分が残っています。
かなり少なくなったのですが毎日現像して減らしています。

あの世へ持っていくわけにもいかないので頑張って使っているのですが・・・



[6] Re: メトール添加 mglss - 2020/05/05(Tue) 10:21 No.18544  

ヒストグラム
1024 x 683 (275 kB)


メトール添加で一気に変わりましたね。
パピトールの希釈は、Velviaでは暗部と明部で発色バランスが変わるようで、ちょっとむずかしい感じです。

それでもPROVIAは優等生で、パピトール希釈でも全然問題なしです。本当に扱いやすいフィルムです。
画像はアンダーで、第一現像6分は足りないようです。

Canon 7, Canon 35mm F2, PROVIA 100F.
第一現像: Papitol[stock=75, water=225] ロダンカリ=0.5g 38℃ 6min.
第二露光: EV≒6 各面30sec.ずつ
発色現像: CNL-N1RN[A=10,B=5,C=5,water=280] 苛性ソーダ10%=4ml pH=11.20 at25℃ 38℃ 6min.



[7] Re: メトール添加 mglss - 2020/05/05(Tue) 10:25 No.18545  

ヒストグラム
1024 x 683 (376 kB)


パピトール希釈をEktachrome E100でも試したので、画像を上げておきます。
全体に青が強いマゼンタに寄っています。
発色現像のpH不足でしょうか。
現像データは先のPROVIAのものと同じです。



[8] Re: メトール添加 通太郎爺さん - 2020/05/05(Tue) 11:32 No.18546  

ヒストグラム
1800 x 1384 (518 kB)


おはようございます。
やはりプロビアは優等生ですね。
コダックの青も、むしろリーバーサルの癖が強調されているようで平均的なデジ色との違いが見えて面白いです。

メトールを添加すると現像が進むので少し時間を短縮する必要があるようですが、ベルビアの赤を抜くためには少し長めが良いような感じです。

で、以前別のフィルムでうまくいった低温長時間現像を試してみました。

これでかなりうまくいきますが30分もかかるので実用価値があるかどうか・・
ただし冷暖房があれば温度は室温でいけますし、30分が40分になってもあまり影響なしです。

Crown Graphic Xenar 135/4.7 (Velvia100 4x5 シートフィルム)
papitol(stock)150cc+(old)450cc=600cc+KSCN 1.5g (pH10.6) 20-24d. 30min.
C.D. 中外AB(stock)200cc+(old)400cc=600cc+CD4 2g 30d.4min.
bleach 25d.4min. fix 25d.3min.



[18538/18537/18534/18533/18532]  
[562:19] ユーチューブで動画あげてみました 投稿者:まつむらかめら 投稿日:2020/04/30(Thu) 10:36 No.18511  
こんな動画を撮ってみました。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=249&v=7JxpIVUh2_M&feature=emb_logo
次は簡単なモノクロでもやってみようかと思ってます。



[2] Re: ユーチューブで動画あげてみました 通太郎爺さん - 2020/04/30(Thu) 13:40 No.18512  

ヒストグラム
1100 x 733 (129 kB)


完璧ですね〜。私なんか恥ずかしいぐらいいい加減です。
私の場合、タンクの上下回転は上下5秒ぐらいずつ止めて5サイクルやったらそのまま1分ほど放って置きます。
第一現像後のストップは38度ぐらいの湯で30秒〜1分程度です。
リールを出してスポンジでふき取り再度リールに戻して、プラスチックの容器に入れた発色液とか漂白液に直接入れてステンレスの補助具でリールだけを動かしています。
タンクのままやることもありますがタンクを動かすのがくたびれる(老人ですね〜)ので。

さすが若いだけあって手際もいいし手早いし、老人とは段違いです。
こうやって頂けると分かりやすくていいですね。完璧でしょう。感謝、感謝。



[3] Re: ユーチューブで動画あげてみました 通太郎爺さん - 2020/04/30(Thu) 14:51 No.18513  

ヒストグラム
1200 x 800 (212 kB)


第一現像後はタンクから取り出してプラスチックタンクに入れた液でやっていますが、現像ムラやかぶりなど考えると(まつむらかめら )さんのやり方が正統派だと思います。

これは本当に参考になります。



[4] Re: ユーチューブで動画あげてみました まつむらかめら - 2020/04/30(Thu) 15:09 No.18514  

ありがとうございます。
外出を控える中でこのような事で家の中で遊んでもらえたら、と思います。 
針金で作ったジャブジャブするやつがいつもどこかに行ってしまうので大体この方法になってしまうのです〜〜



[5] Re: ユーチューブで動画あげてみました 通太郎爺さん - 2020/04/30(Thu) 15:52 No.18515  

コロナで外出を控えろなどと言われるずっと以前から、ほとんど外出しないので勲章がもらえそうです。
家の周りを写した後は現像が忙しく、絵も描きたいし、で外をほっつき歩いている暇などありませんね。

外へ出ないことがストレスになる人がお気の毒。
若いころから頑張って、老人になっても家で遊べる方法を身に着けることが認知症予防にもなりそうです。
現像・・ピッタリですね。



[6] Re: ユーチューブで動画あげてみました mglss - 2020/05/02(Sat) 09:30 No.18516  

おはようございます。

自分以外の現像の様子を見るのは初めてです。
私のやり方よりも撹拌がかなり速いですね。
私はパターソンタンクのマニュアル通り、1回の倒立撹拌にゆっくりと2秒かけてやっています。
ちなみに私のリバーサルの第一現像の撹拌は、最初の0〜15秒で液を投入して蓋を閉め、15〜30秒で8回程度連続撹拌しています。
その後は30秒ごとに3回撹拌しています。
人によって色々やり方があるようで、非常に興味深いです。

低温調理器は便利そうですね。
休みに入ったので、早速、電気屋に探しに行くつもりです。



[7] Re: ユーチューブで動画あげてみました mglss - 2020/05/02(Sat) 10:31 No.18518  

あと、知らなかったのが定着液の温度です。
30℃以上に上げると液に良くないんですね。
私はいつも中外マイフィクサーを35℃くらいでやっているのですが、劣化が早まったりするのでしょうか?



[8] Re: ユーチューブで動画あげてみました 通太郎爺さん - 2020/05/02(Sat) 10:49 No.18520  

フィキサーは30度程度を上限にした方が安全だと思います。
前段階との温度差が気になるようなら27度程度が良いと思います。
10度ぐらいでも定着時間にあまり変わりはないようです。



[9] Re: ユーチューブで動画あげてみました まつむらかめら - 2020/05/02(Sat) 12:34 No.18521  

ヒストグラム
2520 x 2534 (622 kB)


mglss 様、コメントありがとうございます。
LPL4本タンクにした場合もう少しゆっくりの撹拌になります。液の移動量が多いので現像ムラにつながるのだと思います。早くても遅くてもムラがでますよね〜LPLタンクはパターソンのように液の流れが無いのでこのスピードの方がこの小型タンクの場合良いと感じてます。まあ、これが単なる経験則なのでなんともですが・・・パターソンタンク使用時は液が完全に下に落ちきるまで待ってます。いつかシノゴの現像時にパターソン出したいと思います。
昔の定着は粉末を溶かすタイプの時に30℃の温水で溶解でしたのでそれ以上は危険だろうという判断です。今は液体からなのでなんとも言えませんが35℃程度部屋の中に置いてあっても壊れなかったので大丈夫だとは思っていますが、一応室温で処理してます。
画像は動画の時に現像したものです。エプソンのスキャナーでシャドー部を広めにスキャンしてフォトショップではレベル補正でシャドーをしめるだけしかしてません。



[10] Re: ユーチューブで動画あげてみました 通太郎爺さん - 2020/05/02(Sat) 21:38 No.18522  

いかにもリバーサルといった画像でいいですね。
ここまで出れば言うことなしでしょう。下手なプロラボよりいいかもしれません。
最近のプロラボは仕事が少ないせいか液が酸化してマゼンタ被りしてくることも多いと聞きましたが、まさか。

定着液の件ですが、私が今使っているのはミニラボ用なので35度ぐらいまでは行けそうですが、劣化が早いので27度以下で使っています。
スーパー・富士フィックスだと30度が限界のようでした。
金魚水槽用のハイポでも十分間に合いますが、定着に10〜15分かかるのが難点です。

定着をおろそかにすると長期のフィルムの保存で痛い目にあいます。
未現像のフィルムの切れ端を入れて2分程度できれいに抜けないようなら捨てたほうが良いと思います。
最近の定着液は、ビールを飲んだ後の小便より自然に優しいと聞きましたが、私はビールも酒も飲まないので、せめて定着ぐらい許して・・・



[11] Re: ユーチューブで動画あげてみました まつむらかめら - 2020/05/02(Sat) 22:08 No.18523  

友人のカメラマンはプロラボでもなにか黒い付着物が付いてるとかでついにフィルムから撤退してデジタルオンリーになりました。
半年ほど前にユーチューバーさんがいらっしゃったときに撮っていただいた映像も紹介します。

https://youtu.be/9jGNtTmGz00




[12] Re: ユーチューブで動画あげてみました まつむらかめら - 2020/05/02(Sat) 22:09 No.18524  

https://youtu.be/NYyLaI1FR-c
このお二人に撮っていただきました。



[13] Re: ユーチューブで動画あげてみました 通太郎爺さん - 2020/05/03(Sun) 06:42 No.18525  

ヒストグラム
1300 x 867 (237 kB)


いや〜!感激しました。
若い方々が、リバーサルの現像に挑戦してくださるのは感動的です。
画像を透かして直接見た時の感動を思い出して独りでニヤニヤしてしまいました。
私も80歳を超えてしまい、お迎えを待つばかりですが、若い方々が引き継いでくださると思うとやってきたことが無駄ではなかったと思えてうれしいです。

現像はモノクロに始まってネガカラー、リバーサル・・と奥が深く、モノクロだけでも無数の薬品や現像方法があります。
薬品も写真のために作られたものなど最初からないので、すべて別の用途のものの流用から始まっています。

この世にいる限り頑張りますので皆さんよろしくお願いいたします。

今、第一現像の低温長時間現像に取り組んでいます。温度は15度〜25度 時間は20分〜60分程度ですが、とにかくきれいに上がります。
結果がまとまれば報告しますのでよろしく。



[14] Re: ユーチューブで動画あげてみました mglss - 2020/05/03(Sun) 23:00 No.18531  

ヒストグラム
5307 x 3514 (3,638 kB)


ポジらしい画像ですね。
少しアンダー目にして濃厚な発色を狙われているのでしょうか。

定着液は30℃以下で使っておいたほうが安全なのですね。
ありがとうございます。
昨晩、試しに常温の22℃で定着してみましたが、目視で1分経たないうちに抜けたので、4〜5分定着するなら温度を上げる必要もないですね。

撹拌スピードはタンクによって変わってくるのですね。
私が持っているタンクはパターソンの35mm、2本用だけです。
第二露光後のリールへの巻き直し問題があるので、これを機にLPLのステンレスタンクを買おうと思ったのですが、既に販売終了していました。
去年までは販売していたらしいので、一歩遅かったようです。

>最近のプロラボは仕事が少ないせいか液が酸化してマゼンタ被りしてくることも多いと聞きましたが、まさか。

以前、何度かヨドバシカメラからPROVIA100Fを富士フィルムに現像に出したことがあるので、その時の写真を上げておきます。
確かに少しマゼンタ被りしています。
こんなもんだと思っていたのですが、どうでしょう?



[15] Re: ユーチューブで動画あげてみました mglss - 2020/05/03(Sun) 23:02 No.18532  

画像、縮小し忘れました・・・
申し訳ないです。



[16] Re: ユーチューブで動画あげてみました 通太郎爺さん - 2020/05/04(Mon) 06:44 No.18533  

ヒストグラム
1350 x 980 (985 kB)


mglssさん、おはようございます。
参考資料の18531が見た目も原画に近いとすれば、明らかにマゼンタがかぶっています。
発色現像液の酸化でしょう。

これは自家現像(第一現像の低温実験)した4x5の画像ですが、まともに発色すれば非常にきれいで、しかも現像しやすいフィルムです。
定期的に現像して補充液をきちんと補充していれば劣化は殆どしないものです。

私が自家現像を始めたきっかけも「プロラボの劣化」?が原因でした。
E-6の処方は公開されているのですが、ネットの不完全な時代だったので薬の収集が厄介でした。
しかし、その厄介が河野式の簡易ポジ現像にたどり着いたわけで、プロラボの劣化のおかげです。

Crown Graphic Ektar 127mm/4.7 (provia100F)
papitol old液にstock100cc添加+KSCN0.7g 全量1500cc 19度60分 
C.D.ネガ用発色液の補充液300ccに古い液増量全量を1200t+NaOH2g pH12.7 35度7分



[17] Re: ユーチューブで動画あげてみました mglss - 2020/05/04(Mon) 09:54 No.18534  

おはようございます。
No.18531の画像はスライドを直接見たのとほぼ同じです。
スライドコピーアダプタの乳白板が5000Kになるように光色を調整し、カメラのWBは5500K、スタイル設定をナチュラルにしています。これで見た目と一致し、Canoscan9000FMk2で無補正スキャンしたものともほぼ同じカラーバランスになります。

富士フィルムの現像は、この程度のマゼンタだったり、まったくマゼンタが見られないニュートラルだったりバラバラです。緑被りや黒い付着物の経験はありません。

フィルム写真なのでこのくらいは誤差範囲なのだろうと思っていましたが、現像頻度が減ってプロラボの品質も落ちてきたのでしょうか。



[18] Re: ユーチューブで動画あげてみました まつむらかめら - 2020/05/04(Mon) 12:37 No.18537  

フジフィルムのマゼンタ具合はRDPUやベルビア50の当初から言われていました。黒を〆て見せるには若干マゼンタに傾けると良いらしいのです。白人女性を撮る機会にテストしましたがやはり肌に赤みが乗ります。
しかしコダックは乳剤番号が違うと色補正が変わるので楽なフジ(RDPU以降は日本の技術でしょうか乳剤番号による変化が無くなった)で撮影されるようになり一時期のグラビアなどは顔が赤い写真が多く見られました。
また30年前もプロラボの有名所でも午前中の現像は+1/3は増感で上がるからあしたの朝現像してくれ、と頼むラボもあったくらいですので、現状のラボの回転が悪い今は中々安定した仕上がりは難しいのではないかと思います。



[19] Re: ユーチューブで動画あげてみました 通太郎爺さん - 2020/05/04(Mon) 18:30 No.18538  

プロラボも近年はまともな現像が少ないので、基準にもなりません。
自家現像でお気に入りの発色を追求する以外に方法はないでしょう。
逆に言えば、大容量の自動の機械しか使えないプロラボの方がフィルム毎の小回りが利かず、平均値のレベルが低くならざるを得ないような気がします。
フィルム毎に薬品を変えることすら可能な自家現像でこそ特徴的な発色に仕上げる技が生きる時代になったのかもしれません。



[18536/18535/18530/18529/18528]  
[563:7] 気になるVelviaの赤転び 投稿者:通太郎爺さん 投稿日:2020/05/03(Sun) 17:15 No.18526  

ヒストグラム
414 x 724 (78 kB)


ベルビアの赤転びが気になります。
この画像でも退色復元をかけない、上の画像が赤くなっています。

Crown Graphic Xenar 135/4.7 (Velvia100)
papitol(stock)10cc+old 300cc KSCNなし 36度6分 現像不足で画像が暗い 
発色 中外AB液 100t+old 200t=300t+CD4 1.2g+NaOH 2g pH12.8



[2] Re: 気になるVelviaの赤転び 通太郎爺さん - 2020/05/03(Sun) 17:16 No.18527  

ヒストグラム
1300 x 1027 (305 kB)


退色復元をかけると何とか見られますが、すっきりしません。



[3] Re: 気になるVelviaの赤転び 通太郎爺さん - 2020/05/03(Sun) 18:56 No.18528  

ヒストグラム
1025 x 768 (127 kB)


普通ならpHを上げてやればマゼンタや赤は引っ込むのですが、pH12.8まで上げても変わりません。
中間点の丁度良いところを探すとなるとネガ用の発色液を使っているので調整が厄介なのと、出来たとしてもベルビア専用となってしまいます。

まつむらかめらさんの書き込みに「メトール」添加・・とあったので、もしや第一現像に原因があるのかもと、ほぼE-6に近い現像液でやってみました。

当たりですね〜。
パピトールそのままではベルビアに向かないことがわかりました。

第一現像:E-6まがい
発色:いつものやつ。



[4] Re: 気になるVelviaの赤転び 通太郎爺さん - 2020/05/03(Sun) 18:58 No.18529  

ヒストグラム
1300 x 1051 (261 kB)


テテナールの古い液があったのでNaOHでアルカリを少し上げて使ってみました。
上等です。



[5] Re: 気になるVelviaの赤転び 通太郎爺さん - 2020/05/03(Sun) 18:59 No.18530  

ヒストグラム
1300 x 1001 (219 kB)


第一現像に原因があるのならそちらをいじることにしましょう。

CROWN GRAPHIC Xenar 135mm/4.7 Velvia 100(4x5)
第一現像:古いテテナールに水酸化ナトリウム添加のもの



[6] Re: 気になるVelviaの赤転び mglss - 2020/05/04(Mon) 10:13 No.18535  

ヒストグラム
1024 x 986 (572 kB)


私の方はパピトールの4倍希釈で割とうまくVelvia100の現像ができました。画像はカラーマネージメントのみで他の色補正なしのスキャンです。

写真の暗い部分では赤が強くなる傾向があります。
夕方に撮影したせいかもしれませんが・・・

Rolleiflex 2,8F, Velvia100.
第一現像: Papitol[stock=125,water=375] ロダンカリ=0.83g 38℃ 6min.
第二露光: EV≒6 5500K 各面30sec.
発色現像: CNL-N1RN[A=16.6,B=8.3,C=8.3,water=467] 苛性ソーダ10%=6.7ml pH=11.25(at25℃) 38℃ 6min.



[7] Re: 気になるVelviaの赤転び 通太郎爺さん - 2020/05/04(Mon) 11:09 No.18536  

ヒストグラム
2500 x 3622 (862 kB)


第一現像の希釈は良い方法かもしれません。
液の単純化のために、なるべく別の薬品の添加をしたくないので希釈してできるのならそれが一番です。
刻印されたRVP100の文字が赤いのが少し気になります。これが黄色くなればフィルムに合った現像と言えるようですので・・

希釈して温度を下げて少し時間延長でやれないか試してみます。

プロラボのマゼンタ被りの件ですが、50〜52年ほど前のプロラボのポジ写真ですが、経年変化でこの程度マゼンタになります。
当時はきれいだったのを覚えていますから、最初からマゼンタだと先でどうなるんでしょうかね。



[18519/18517/18510/18509/18508]  
[564:12] Velvia少しマシに 投稿者:通太郎爺さん 投稿日:2020/04/24(Fri) 21:50 No.18501  

ヒストグラム
1200 x 277 (109 kB)


第一現像のパピトールを弱くしてみましたが、これが当たりのようです。
2倍濃度の保存液を10tで残りを古い液290tとしました。
第一現像の時間は6分では少し短く画像は暗くなりました。
あと30秒は欲しい感じです。

あの独特のマゼンタはなくほぼまともな感じです。

Nikon F nikkor 50mm/1.4&24mm/2.8 (velvia100) papitol(stock)10cc+old 290cc=300cc 36度6分 
スポンジでの拭き取り1分(北向きの窓からの弱い光と60w相当のLEDから1.5m程度離れた場所)
発色:中外AB50t+old 250cc=300cc+CD4 1g+NaOH 2g pH12.4



[2] Re: Velvia少しマシに 通太郎爺さん - 2020/04/24(Fri) 21:55 No.18502  

ヒストグラム
1200 x 272 (135 kB)


上のままではパーフォレーション部分の数字などの発色が気に入りませんが退色復元をかけて少し補正するとまあまあの色になります。



[3] Re: Velvia少しマシに 通太郎爺さん - 2020/04/24(Fri) 22:00 No.18503  

ヒストグラム
1200 x 764 (248 kB)


夕暮れの光なので色温度がずれているのですが、ほとんど補正することもなくここまで出れば自家現像としては、良いほうだと自画自賛。



[4] Re: Velvia少しマシに 通太郎爺さん - 2020/04/24(Fri) 22:05 No.18504  

ヒストグラム
1200 x 761 (227 kB)


第一現像を少し弱くして時間をかけないと赤系統のフィルターが溶けないような感じです。



[5] Re: Velvia少しマシに 通太郎爺さん - 2020/04/24(Fri) 22:08 No.18505  

ヒストグラム
1200 x 824 (192 kB)


赤系統のフィルター?を外してやればブルーがそのまま出てくるので空もそれなりに出てきます。



[6] Re: Velvia少しマシに 通太郎爺さん - 2020/04/24(Fri) 22:15 No.18506  

ヒストグラム
1200 x 751 (246 kB)


第一現像液のpHを調節するより時間に問題があるような気もします。
赤を溶かすために6〜7分かける必要があるとすると、パピトールの強度を弱めて対処するのが手っ取り早いのでやってみました。

第一弾としては、この程度で済ませておきますが、皆さんで何か良い方法が見つかったらぜひ教えてください。



[7] Re: Velvia少しマシに 通太郎爺さん - 2020/04/25(Sat) 06:27 No.18507  

ヒストグラム
1200 x 780 (160 kB)


曇り日の夕暮れ・・というリバーサルにはよろしくない条件ですが、それなりに発色しているようなので、
第一現像液を弱めて時間を6〜7分かけるやり方も一つの方法としてありかと思います。



[8] Re: Velvia少しマシに mglss - 2020/04/26(Sun) 15:30 No.18508  

ヒストグラム
768 x 1024 (210 kB)


こんにちは。

あれから再度、PapitolのpHをクエン酸で下げるというのをやりましたが、露出が少し低くなるだけでカラーバランスに変化はありませんでした。
前回試したときは、効果の怪しいリールのままの第二露光だったため、おそらく露光に差が出てしまっただけなのだと思います。
なので、PapitolのpH調整をしても赤を弱められず、私の実験結果は間違っていました。
すいません。

で、私も通太郎爺さんと同じく、Velviaの発色を補正するのはPapitolを弱くするのが良いと感じています。
画像は、私がいつもやっている3倍希釈と、更に薄めた4倍希釈の比較です。
4倍希釈の画像がベストとは言いませんが、3倍希釈に比べるとかなり良いと思います。
4倍希釈の方は露出を稼ぐためにロダンカリを0.1gだけ増やしています。
比較したことはありませんが、経験的にロダンカリの量が増えると青が強くなると思います。
その影響で更に青が強まり、赤とのバランスが取れているのかもしれません。

minolta AL-E, Velvia100.
第一現像(上): Papitol[1+2](stock=100+water=200) ロダンカリ10%=4ml 38℃ 6min.
第一現像(下): Papitol[1+3](stock=75+water=225) ロダンカリ10%=4ml 38℃ 6min.
第二露光: EV≒7 5500K 各面20sec.ずつ
発色現像: CNL-N1RN[1+2](A=10,B=5,C=5,water=280) 苛性ソーダ10%=3.8ml pH=11.24at25℃ pH=11.00at38℃ 38℃ 6min.

グレーカードの平均RGB.
上: 67.1,58.6,59
下: 56.9,51.7,55.7



[9] Re: Velvia少しマシに mglss - 2020/04/26(Sun) 15:32 No.18509  

すいません。第一現像(下)のパラメータが間違っていました。ロダンカリ10%=5mlです。

第一現像(下): Papitol[1+3](stock=75+water=225) ロダンカリ
10%=5ml 38℃ 6min.



[10] Re: Velvia少しマシに 通太郎爺さん - 2020/04/26(Sun) 20:21 No.18510  

またまた貴重な資料をありがとうございます。
ロダンカリを増やすと画像が薄くなるのは経験がありますが、青が強くなるのはあまり感じたことがないので次回そこに気を付けてみます。
プロビアとかでは何の問題もないのですが、ベルビアではパピトールの強さとの関係性が出てくるようです。

強すぎる赤をどこで調節すればよいのか暗中模索が続いているので、mglssさんの実験を参考にしながらやってみます。



[11] Re: Velvia少しマシに mglss - 2020/05/02(Sat) 10:09 No.18517  

ヒストグラム
2048 x 310 (266 kB)


Velviaで第二露光の実験をしました。
第一現像後、フィルムを黒厚紙に挟み、10秒ごとに1コマずつ引き出して両面を露光させました。
スタジオ定常光を使用し、光色は5500K、フィルム位置でおよそ6EVになるように調整しています。

画像はいつものスライドコピーではなく、Canoscan9000F Mk2です。
色補正はカラーマッチングで、入力はスキャナのプロファイル、出力はsRGBです。

左(フレーム27)から、10、20、30、40、50秒で露光したものです。
各面をこの秒数で露光しているので、両面合わせた露光時間は20、40、60、80、100秒、になります。
秒数はアバウトで、1〜2秒は誤差があります。
片面を露光させている間、反対側の面は壁からの反射光が当たっています。

結果は、一見してあまり変化がないようです。
じっくり見るとフレーム27は少し明るく、発色も少しだけ赤寄りです
フレーム28〜31はほとんど変わりがないようですが、RGB値を見るとフレーム28はまだ少し明るいようです。
フレーム29〜31は誤差範囲で、ほとんど違いがありません。
この後も露光時間を伸ばすと画像は暗くなっていきますが、変化は小さくなっていきます。
ちなみに左端の切れているフレーム26は一瞬だけ露光しています。

この結果から、EV6の場合、各面30秒ずつ露光するとその後の変化は少なくなるようです。

これ以外にも光量を1EV上げてEV7でも実験しています。
こちらは各面10秒ずつの露光では画像が明るいですが、20秒ずつの露光以降は変化が少なくなるようです。

minolta AL-E. Velvia 100.
第一現像: Papitol[1+3](stock=75, water=225) ロダンカリ10%=5ml 38℃ 6min.
第二露光: フィルム位置EV≒6 5500K 各面 10,20,30,40,50sec.
発色現像: CNL-N1RN[1+2](A=10, B=5, C=5, water=280) 苛性ソーダ10%=3.8ml ph=11.20(at25℃ pH=10.98at38℃) 38℃ 6min.



[12] Re: Velvia少しマシに 通太郎爺さん - 2020/05/02(Sat) 10:45 No.18519  

丹念な実験で非常に参考になりました。
第二露光が劇的な効果を発揮することが無いことが良く分かると思います。
テテナール式では第二露光は全くやりませんがスッキリした画像になります。
私の実験でも第二露光が無い方が画像の濁りが少ない感じです。第二露光によって色が少し動くのは初めて知りました。
赤よりになるのは波長の長い赤だけが他の色との差があるのでしょうか。
ゆっくり見てみたいと思います。
ありがとうございました。



[18500/18499]  
[565:2] 低温現像 投稿者:通太郎爺さん 投稿日:2020/04/24(Fri) 05:58 No.18499  

ヒストグラム
1183 x 950 (186 kB)


2年ほど前に4x5で低温現像したものがありました。ほとんど修正なしですが、ほぼまともな発色をしています。

発色のデータが無く、細密でないのでよく分かりませんが第一現像が弱めなのでは?と推測されます。

Crown Graphic Xenar 135mm/4.7 (fuji velvia 100F)
papitol(old) Re50cc(全1500t) +KSCN 3g 17-8d. 60min. yankeeタンク



[2] Re: 低温現像 通太郎爺さん - 2020/04/24(Fri) 06:06 No.18500  

ヒストグラム
1238 x 950 (237 kB)


1500tのパピトールを使用しているのに、補充液が50t(2倍濃度)なので残りの1450tは使いまわしの古い液ということになります。
発色液のpHも機材不良で測定してありませんが、苛性ソーダを1500tに対して1〜2gではないかと思います。

これを参考に(ならないか?)第一現像液を弱めて再度やってみます。

[ページトップ]

- Joyful Note -
(joyfulexif v2.3j by cachu)