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[No.22077] 現像液レシピ


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[2:5] 現像液レシピ 投稿者:通太郎爺さん 投稿日:2025/05/27(Tue) 16:01 No.22077  
現像液について書いてみます。先ずはごく一般的なモノクロフィルム用現像液D76です。

水 750t(40度程度の方が薬が溶けやすい)
  
メトール   2g
Na2SO3(亜硫酸ナトリウム)  100g
ヒドロキノン(ハイドロキノン)  5g
硼砂(ほうしゃ)  2g
水(40度程度の)を加えて1000tとします。

この順番に溶かすとうまくいく。メトールは少し溶けにくいので気長にやること。

昔のフィルムは薬の幕が厚いので20度で10〜20分程度、やりすぎると空などの明るい部分が真っ黒(ネガの場合)になってしまい、焼き付けるときに難渋したものですが、最近のフィルムは薬が薄いため、6〜10分でも十分です。
間違って長めにやってしまっても、ある程度の所で現像が進まないので黒焦げにはなりません。

D76は古い処方なので使い物にならない、という人もいますが、自家調合するなら安定して作りやすい液だと思います。
亜硫酸ナトリウムや硼砂も少々減らしても今のフィルムには対応するようです。

あまり長持ちしないので10日ぐらいをめどに使い切る量を分けて残りを小瓶に密封するとよいと思います。
少々茶色になってもさほどの能力は落ちません。



[2] Re: 現像液レシピ mglss - 2025/06/29(Sun) 12:17 No.22090  

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こんにちは。
あげていただいた処方を参考にD76もどきを作り、モノクロネガを現像してみました。

亜硫酸Naは大半が保恒用だと思うので、大幅に減らして20g/Lとしました。
硼砂は持っていないので、炭酸Naと炭酸水素NaでpH=8.5くらいに調整しました。

結果は、普段使っているspdと比べると若干像が薄く、コントラスト弱めに仕上がりました。
この画像はPCでコントラストを補正していますが、紙焼きすると眠い写真になるかもしれません。
次にやるときはもう少し現像を押してみようと思います。

粒状感はspdと変わりない印象で少し荒れ気味。
シャープネスは高く、この画像では分かりませんが、等倍で見るとナプキンのシボやケーキの粉糖までハッキリと判別できます。
これはPearl2のレンズの良さかもしれません。

モノクロネガ現像液を作るのは難しくないので、しばらくはパラメータを変えたり別の処方を試したりして遊んでみようと思います。


1L
メトール 2g
亜硫酸Na 20g
ヒドロキノン 5g
炭酸Naと炭酸水素Na -> pH=8.5

Pearl2, NEOPAN ACROS100.
20℃, 7m15s.



[3] Re: 現像液レシピ 通太郎爺さん - 2025/06/29(Sun) 13:38 No.22091  

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少々眠いのは亜硫酸ナトリウムが大幅に少ないせいからではないでしょうか。

あまり保存にこだわらないのならpHだけの問題なのでこのレシピで十分だと思います。
パールのレンズはどれも優秀ですが、ブローニーフィルムを4.5x6cのサイズで使うとフィルムの中心部の浮きが少なく平面性がよくなるからだともいわれます。
最近のフィルムは性能も良いのでこのサイズは見直されても良いと思います。

反転現像すると、さらに粒状性が良くなります。
最初に露光された大粒の粒子が流されて裏にあった細かい粒子の方が画像として出てくるからだと言われていますが詳しく調べたことが無いので分かりません。
いつか試してみてください。
pearl (T-max100) papitol 50cc+400cc 26d. 7min. 水洗後、過マンガン酸カリ漂白全体がクリーム色となり画像が裏面に見えてくるまで3分清浄液4分 第二露光2〜3分第一現像液に30t入替3分スーパー富士フィックス



[4] Re: 現像液レシピ mglss - 2025/07/19(Sat) 16:00 No.22099  

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こんにちは。
前回は亜硫酸ナトリウムを減らしすぎたようなので、今回は50g/Lほど投入しました。
(前回の液は1週間後には真っ茶色になっていたので破棄しました)。
これでも元の処方の半分ですが、効果はあったようです。
メトールからフェニドンBに変更したり、pHが違ったりするので比較はできませんが、濃度もコントラストも問題ないネガになりました。
フェニドンBを溶かすのがちょっと大変ですが、薬品数が少なく、pH調整もいらないの今後も使えそうです。

リバーサル現像の粒状性の違いは興味があります。
確かに理論上はリバーサルの方が粒状性が細かくなるのでしょう。
比較するには、フィルムを取り込むのにかなり解像力があるスキャナかカメラが必要になるかもしれませんね。

仕上がり 1L:
亜硫酸Na: 50g
フェニドンB 0.22g (70〜80℃で10分程度攪拌)
ヒドロキノン 5g
(pH=8.74 at 25℃)

Canon 7, Hexar 50mmF3.5, NEOPAN ACROS100.
20℃ 7分15秒



[5] Re: 現像液レシピ 通太郎爺さん - 2025/07/20(Sun) 08:53 No.22100  

今回はかなり調子が良いようですね。

>(前回の液は1週間後には真っ茶色になっていたので破棄しました)。

亜硫酸ナトリウムは保存性をよくするための意味もありますのでワンショットで使うなら最低限でも良いかと思います。
最近はフェニドンが入手しにくくなったのでメトールを多め(2〜4g/L程度)に入れて代用する手もありますが・・・
ヘキサー、、、、いいですね〜。

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