[No.22080] 多種多様なモノクロ現像液
この他にも、シュテックラー二浴式やピロカテコール(昔パイロと呼ばれて写真館などが使っていた)ものなどいろいろです。検索すればほとんどの現像液が出てきますが、70年以上も現像をやってきた私からすると、いろいろな記述の中で、たった一つ抜けている部分があるような気がします。それはフィルムが変わったということです。昔の厚い塗布幕、そして粒状の荒いフィルムと現在の薄膜微粒子(又は、粒状の揃った)フィルムとでは現像方法も薬品の使用方法も違ってきたという感じがします。世界的な銀の暴騰以来、技術力のあるメーカのフィルムは目を見張るような進歩(退化?)をしました。早い話が、現在のフィルムは昔ほど現像液の影響を受けない感じです。つまり、かなりいい加減でも現像できてしまうということです。学術的な分析を言い出せばあれこれあるのでしょうが、実際に現像してフィルムとなった場合目で見た差異は区別がつきにくいと思います。ましてや、スキャナーで取り込んでモニターで見る限り修正の幅も広く昔なら失敗と思えるフィルムもほとんど問題なく使える状態となります。要するに、あまり細かいことを気にせず自分なりの現像方法で実行あるのみだと思います。現在のフィルムは充分それに耐える性能だと思います。
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