[No.436] 食事と認知症
食事が認知症に影響するのかもしれないということは、以前から薄々感じていることです。私は5人の老人を家内と二人で順次見送りましたが、叔父一人を除いて他の4人には程度の差こそあれ認知症が見られました。必然的に老人ホームや医者の方々とも付き合っていたので有益な経験をさせていただきましたが、大きな目安は肉食系と水の摂取不足ではないかと思われます。認知症の初期症状は、至近距離で面倒を見ているほど判別がしにくいものです。変化が非常にゆっくりなので、少し意固地になったかな・・と思う程度で日々が過ぎて行ってしまいます。何かを間違えても、言い訳がうまくなり、納得させられてしまったりします。日にちや曜日、時間などを間違えば一般社会では通用しなくなりますが、毎日が日曜日なので間違えた・・と言われれば、そんなもんかと納得してしまいます。ところが注意してよく聞いてみると次の日も、また次の日も同じように間違えます。そのたびに言い訳が変わりうまく言い逃れます。一番よく分かるのは「社会性を失った言動」です。社会的に少しおかしいのではないかなと思うことを言い張り、一方的に自分なりの理屈を言い張るようになります。「社会性の喪失」は車の免許の返納時期などにも影響が出てきます。ペーパーテストなどでは到底わからない部分で認知症は進行しますから要注意でしょう。自分の危険な状態が車社会とどうかかわっているのかの判断が鈍った時点で怪しいとも言えます。認知症の初期段階は目立たないものです。誹謗中傷などではなく本人の気づかないような病的な症状ですから、風邪を引いたぐらいに考えて診察を受けるべきでしょう。私も同じようにボケがやってくるでしょう。しかし「運転」しなければ少なくとも交通事故で他人に危害を加えることは防げます。父との経験上、私は75歳直前で返納しました。頭の体操も大切ですが、まずは食事から注意して、頭へ流れる血液をサラサラにしておくのが大切かと思います。認知症は恥でも何でもありません。早めにそれなりの処置をして社会的に迷惑をかけない範囲で暮らす以外に今のところ方法はないようです。
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