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[No.21057] カラーネガ現像が、どうにもうまくいきません


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[166:8] カラーネガ現像が、どうにもうまくいきません 投稿者:上海 投稿日:2023/02/14(Tue) 16:35 No.21057  

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初めまして。初めての書き込み失礼します。

大学の写真部でカラー現像に有志を募ってみんなで挑戦しているのですが、中々上手くいきません。
ミニラボ用の薬品を購入し、説明書き通りにやっているのですが、きれいなネガがなかなか得られずすでにフィルムを10本以上無駄にしてしまいました。
そんな中、こちらの掲示板を見つけ、カラー現像の先輩諸氏にアドバイスを頂けるのではないかと、書き込んだ次第です。

毎回、現像すると画面全体で色が均等ではなく、決まって色ムラのようなものが出てしまいます。添付画像では中央左の緑や紫がかったものがそれで、もっとひどいとこれが線のようになり画面一面に現れることもあります。

温度の問題かと思って厳密に管理してもダメで、処理中のタンクの保温、各処理時間の短長、攪拌の頻度など、考え得る原因を全て試しているのですが、毎回毎回ことごとく失敗します。

普段やっているモノクロでは一度も大きな失敗をしたことは無く、解決方法も分からず戸惑っています。このような場合、何が失敗の原因となってしまっているのでしょうか?

ぜひご教授いただければと思います。よろしくお願いいたします。
以下は現像データです。

フィルム:フジカラー100
タンク:キングのベルト式プラタンク(容量が450mlのもの)
発色現像:オリエンタル 富士互換 CNL-N1R 38度 3分30秒 投入後10秒は連続攪拌、以後15秒に1回
漂白:水1Lに赤血塩80グラム、臭化カリウム20グラムを溶かした自家調合 38度 8分 投入後10秒は連続、以下30秒に一度攪拌
定着:オリエンタル コダック互換 BAN-3R 38度 1分30秒 投入後10秒は連続攪拌、以後15秒に1回
処理後、50分間水洗→ドライウエル
スキャン:EPSON GT-X980 補正ナシ



[2] Re: カラーネガ現像が、どうにもうまくいきません 通太郎爺さん - 2023/02/14(Tue) 19:48 No.21058  

今晩は!いらっしゃい。
現像タンクや漂白剤など、懐かしくて思わず涙目になりました。感謝します。

さらにひどいムラのものがあれば分かりやすいのですが・・
ここに貼られた画像だけから判断します。

@キングに限らずカラー現像ではベルト式は難しいです。フィルムのパーフォレーション部分に当たるベルトの凸凹が漂白剤のスムーズな流動を妨げてムラが出やすいです。

A発色現像に問題はありません。

B漂白液の混合比率も赤血塩少々多いぐらいで問題なしですが、シアン化合物なので密室では非常に危険です。
問題は、ベルトが邪魔して漂白液がうまくフィルムに当たらずムラになっていると思われます。
私も20年ほど前まで赤血塩を使っていましたが、EDTA(鉄キレート剤)に変えました。ミニラボ全てもこれだと思います。
コダックのProcess ECN-2 Specifications に詳しく載っていますが古いので原点ではありますが参考程度にお考え下さい。

このタンクの場合では、第一現像(発色)が終わり、十分な水洗をして(又は、ごく薄い酢酸を使って)現像をストップさせた後、明室でベルトから外しフィルムの両端をもってシーソー式に漂白液の中を通してみてください。

現像の温度も35度前後で2分30秒程度でできますし漂白液(EDTA系)の温度は25度−30度程度でOKです。

これでだめならまた標本を見せてください。



[3] Re: カラーネガ現像が、どうにもうまくいきません 通太郎爺さん - 2023/02/14(Tue) 19:56 No.21059  

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追伸。懐かしいので暗室から引っ張り出してみました。

漂白液の件ですが、オリエンタルのBAN-2Rとかがあったと思いますのでこれを使われることをお勧めします。
農協とかで土壌改良剤として売っているEDTAは安くてよいですが、少々純度が低いです。
水に溶けるだけ溶かしてブロムカリを1L当たり30gぐらい入れると10本ぐらいは行けます。



[4] Re: カラーネガ現像が、どうにもうまくいきません kazuleo - 2023/02/14(Tue) 23:22 No.21060  

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良いBBSに辿り着きましたね。

私も昨年暮れからカラーネガ現像、年明けからプリントをはじめたばかりのよちよち歩きですが、通太郎さんが指摘されているように原因はタンクにあると思われます。
大学の写真部であれば、MasukoやLPL、はたまたJOBOのタンクくらいありそうですが、いかがですか?
金属タンクの方が恒温しやすいので、カラーにはよりオススメです。

また、実際に試したBANでのレシピを下記に示します。
No.20933のスレッドも参照ください。

予備水洗:1分連続攪拌(38℃)
予備水洗:1分恒温(38℃)
発色現像 BAN-1R:4分 10秒(38℃)/(60/10/60)
水洗 1分(温水)
停止(クエン酸 or モノクロ用停止液) 1分(常温)
漂白 BAN-2R:6分 30秒(30℃)/時々攪拌
水洗 2分(温水)
定着 SILVERCHROME RAPIDFIXER:5分(常温)
水洗 3分(温水)
ドライウェル 0.5分

写真は、上記処方で現像したネガからのプリントです。

頑張って、再トライして下さい。結果のレビューを楽しみにしています。



[5] Re: カラーネガ現像が、どうにもうまくいきません 上海 - 2023/02/15(Wed) 11:08 No.21061  

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通太郎爺様、kazuleo様
こんにちは。お二人とも丁寧に本当にありがとうございます。
身近には誰もカラーの経験者がおらず、アドバイスを頂けて大変心強いです。

なるほど、タンクが原因だったとは・・・自分では全く考えませんでしたが、どうりで他の条件を変えても結果が大して変わらないわけですね・・・

kazuleo様の仰る通り、実は部室にはLPLの金属タンクが大量に転がっているのですが、あのステンレスの両溝リールにフィルムを回すのがどうにも苦手で、ベルト式を使うようになってからはほとんど触ることもなく、という感じです。
しかしタンクが原因かもしれないということで、まずは次回の試行時は、フィルム巻き7の練習を十分にして金属タンクで試してみようかと思います。
どうしてもフィルム巻きが上手くいきそうになかったら、通太郎様の仰っているやり方で、ベルトから外して漂白液に通してみようかと思います。

まずは金曜日に再び現像する機会がありますので、その後また結果を報告しにまいります。
最終的にはカラープリントやポジの自家現像にも手を出したいと考えているため、今後もちょくちょくお邪魔するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

---

添付したのは、ムラが特にひどいときのものです。



[6] Re: カラーネガ現像が、どうにもうまくいきません 通太郎爺さん - 2023/02/15(Wed) 13:32 No.21062  

ベルトによる影響が大きいと思われます。
カラー現像は、フィルムが液の中を引っ張られながら動いてゆく自動現像機の為のレシピしかないので、メーカーからすれば手現像による方法は想定外の邪道なのです。

専門のラボとは全く別のやり方を見つけるしかありませんので、プロラボに居た人達の経験がほとんど何の役にも立たないという世界です。

モノクロの現像時間が長くしてあるのも時間差の影響を防ぐ意味もあるようです。
昔のモノクロフィルムのムラも現像時ではなくストップ液の強さや入れる方法にあるということも覚えておかれると参考になるかもしれません。

銀塩の少ない現在のフィルムでは水洗によるストップだけで十分で、ネガカラーなどはさらに銀が少ないので少しの水洗でOKです。

長くなりますが、ステンレスのタンクはカラーには必須の感じがしますのでぜひ練習してみてください。
自転車と同じで誰でもがすぐ慣れると思います。技術ではなく「慣れ」だけだと思いますので・・・



[7] Re: カラーネガ現像が、どうにもうまくいきません 3ピン屋 - 2023/02/16(Thu) 09:14 No.21066  

お二人指摘のとおりで、部分的な漂白、もしくは定着不足でしょう。

>漂白 BAN-2R:6分 30秒(30℃)/時々攪拌

これだと特にベルト式だと弱いかも。漂白過多はほとんど起きないので、40℃10分
ぐらいでやってみてはいかがでしょう。停止後は明るい所で作業してよいので、目視
しながらベルトを緩めて巻上し直し、でもよいと思います。

私も金属タンク、ナイコール式を使ってますが、それなりに値段はするし、巻きとり
の失敗もあるから、とりあえず現在の手持ち装備でやってみてはいかがでしょう。



[8] Re: カラーネガ現像が、どうにもうまくいきません 通太郎爺さん - 2023/02/16(Thu) 10:10 No.21067  

お早うございます。
カラー現像では漂白の過程がベルト式のネックになるようです。ベルトにある小さなぼつぼつは見た目ではさほど邪魔にはならないような気がしますが、アルカリの現像液から突然、酸性のストップ液や漂白液に晒されると、銀塩の量が少ないネガカラーでは、一気に逆の変化に晒されてムラが出やすいのかもしれません。
現在のフィルムは銀の量が少ないのでモノクロといえどもストップ液はムラを作る原因にもなるようなのです。

35oはまだしもブローニーになるとさらにムラが出やすくなりますので、この際ベルト式は見送ったほうが良いかと思います。

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