[No.257] 生食の危険
生野菜食についても、一種の信仰にも近い信じ方をされている場合があります。日本人は生で食べる習慣を数千年以上前からやってはいないようです。日本は国土の70%以上が山林です。砂漠の民と違って燃やせる木が身近にふんだんにあったのです。その上、世界一綺麗といわれる水が、豊富にありますし、海には無尽蔵に塩水があります。古代の人は山の獣を避けるために海岸近くに住むことが多かったのですが日本の場合海岸のすぐ際まで山林が迫っており、谷を下った清水が海岸地方でも豊富に得られます。この条件の下で民族が生き延びてきたことを忘れてはならないと思います。弥生時代に入ると、かなり本格的に稲作がされるようになってきますから、燃やせる木の存在と共に、土器の発達があり、木の実や米、水、塩、煮た野菜の食生活が始まったと考えられます。こうやって作られた日本人のDNAは自分一代の食生活などで変えられるものではないでしょう。はっきり言って、日本人の出す消化酵素は白人などと比較して格段に弱いということです。生食には向いていないのでしょう。日本人が生食をすると肝臓が悪くなり顔色も黒くなります。毒素をうまく排泄できないので色々な病気が出てきます。何種類かの果物をジュースにして飲むなどの療法も、日本人の肝臓からすればとんでもないことだと言えます。大ジョッキのビールを何杯も平気で飲めるヨーロッパ人の肝臓とは本質的に出来が違うということを知れば、海外から伝わった食事療法が日本人には合わない場合があることが理解できると思います。これらのことは相談に見えた数百人の方の中のいくつかの例にすぎませんが、最近になって立て続けにそういう方々がお見えになったので、一応ご注意申し上げておきます。
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