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24時間の画廊

[No.21894] リバーサル現像に初挑戦するも……。


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[3:4] リバーサル現像に初挑戦するも……。 投稿者:茜しゅん 投稿日:2024/09/23(Mon) 01:15 No.21894  

ヒストグラム
1800 x 1200 (2,681 kB)


はじめまして。
最近自家現像を始めたひよっ子です。現像についてあれこれ調べているうちにこちらにたどり着きました。

これまでモノクロネガのコーヒー現像、モノクロネガのMQ自家調製現像液での現像、カラーネガをMARIXのC-41キットで現像、とステップアップしてきました。
ゆくゆくはILFORDのリバーサル現像キットを買うつもりではいるものの、一旦手持ちの薬品だけである程度はそれっぽくできないだろうか、と考え以下の通りで現像しました。


フィルム: Velvia 50 期限切れ(何年前か不明、ベロの乳剤面には怪しいシミが……)

前浴: 38℃くらいの水道水、排出液の色がなくなるまで数回撹拌と排出

第一現像: 38℃ 6分 30/30/4
MQ現像液、北原樹一様のサイトを参考に作ったモノクロ用現像液です。
メトール     0.10g
ヒドロキノン   0.10g
亜硫酸ナトリウム 1.00g
炭酸ナトリウム  0.85g
希釈後の使用液  400mL

停止: 38℃ 1分 連続撹拌
1.5wt%のクエン酸水溶液で停止、その後よく水洗。

反転露光: 1〜2分程度、時間計測せず……。
樹脂製リールはフィルムが濡れていると巻き直しにコツがいる、というのを見て横着し、リールから外さないままで露光しました。これが1つ敗因となった模様です。

発色現像: 38℃ 6分 30/30/4
MARIX C-41キット 発色現像液
液の使用は2回目のため、疲労はほぼ無いと考えていいと思います。

停止: 38℃ 1分 連続撹拌
1回目と同様です。

漂白: 38℃ 5分 30/30/4
MARIX C-41キット 漂白液
発色現像液同様、疲労はしていないかと思います。

水洗: 38℃くらい 1分 連続撹拌

定着: 38℃ 5分 30/30/4
スーパーフジフィックスをパッケージ記載通りに希釈し使用。

水洗、ドライウエル: 常温、しっかりと


結果が添付画像の通りです。ワカメのようなものを生み出してしまいました。
水滴の影があるのは間違いなく反転露光時の失敗ですが、緑一色なのは何故……。
こちらのBBSの過去ログを見ましたが、リバーサル現像は第一現像が重要なのですね。
第一現像液にロダンカリもハイポも一切添加していないせいでこんな緑になったのでしょうか……。

いきなり高いフィルムで挑戦するのも怖く、期限切れのあまり状態が良くなさそうなフィルムを使ってしまったので、何が悪かったのか心当たりが多過ぎる結果に。
Lightroomで補正してあげると一応発色は出ており、ネガをクロス現像したような画は取り出せました。



[2] Re: リバーサル現像に初挑戦するも……。 通太郎爺さん - 2024/09/23(Mon) 08:56 No.21895  

しゅんさんいらっしゃい。フィルム撮影および現像、頑張ってください。

グリーンなのは
@ フィルムの劣化、特に冷蔵ないし冷凍保存したものは冷蔵からの出し方が難しく日本の場合は湿度による劣化が防ぎようがありません。常温保存が無難です。
A第一現像液のアルカリが少し弱いのでは?ロダンカリがないと画像のエッジがゆるくなってピントが甘くなります。
Bモノクロやネガカラーの反転と違ってポジカラーの場合は理論的に第二露光は不要です。
CC-41用の現像液そのままではアルカリが弱いので少しアルカリ剤を添加するとよいと思いますC-41はpHが10,2程度ポジ用は12程度必要だと思います。

思い付くことを書きましたが、ほかの方々のご意見も聞かせていただけるとありがたいです。




[3] Re: リバーサル現像に初挑戦するも……。 茜しゅん - 2024/09/23(Mon) 10:50 No.21896  

お返事ありがとうございます。

@真夏の30℃近くなる室内に置いておくのがどうしても怖く、これまで新品も中古品も全て冷蔵庫保管をしていましたが、やはり湿度は仰る通りですよね。
135はケース、120は内袋未開封で24時間くらいで常温に戻して使うようにしてもダメージは避けられないのでしょうか?

Aフェノールフタレインでの目視である程度は確認していたのですが、10は超えていそうだなぁくらいで済ませてしまっていました。次はちゃんとpHメータを買って12くらいに調整してみます。

B言われて思い出しましたが、第二露光はコマ周囲の黒をよりしっかり黒にするため、のような話を見たような記憶がありますね……。今回のような事故を防ぐため、とりあえずポジ現像の成功を達成するまでは第二露光なしでやってみます。

CそうなるとC-41用とは分けて用意しておくのが良さそうですね。幸い今のところ一度の現像で500mL以上を使うことがないので、1L分をpH別の500mLずつで運用してみます。

今日もこれからモノクロ、カラーネガ、カラーポジのフィルムを携えて撮影に行く予定なので(全部撮りきれるかな……)、近日中に再挑戦してみます。
それにしても、こうして失敗らしい失敗を経験すると、普段いかに舗装された道の上を歩いているのかということを実感します。先人たちの積み重ねに感謝ですね。



[4] Re: リバーサル現像に初挑戦するも……。 通太郎爺さん - 2024/09/23(Mon) 21:37 No.21897  

@の件ですが、冷蔵庫の5度からだして10度まで5〜10時間時間程度、10度から20度で5時間、20度から30度で3時間程度と温度管理が出来ればよいのですが冷蔵庫から室温の30度になると最初の10度になる前にフィルムに露がついてダメになります。ブローニーはビニール系の袋で密封されていますので袋に穴がない限りほぼ大丈夫ですが、35mmはだめです。
Bの第二露光ですが、コダックが初期に出した外式カラーポジの場合は第二露光が必要だったらしいのですが、これはフィルムに色素が内蔵されていませんので自家現像はほぼ無理です。しかも、露光の強さや時間などの違いで発色に影響するためコダックの専門ラボでしかできないと聞きました。
フィルムに色素カプラーを入れておく内式になってから第二露光が不要になり安定した発色となりました。

第一現像が終わったら十分に水洗して現像を止めます。こうなこうなれば、明室(太陽光などでもない限り)へ出してもだいじょうぶなのでスポンジンジなどで挟んで水洗しながら膜面を軽くふき取ってやります。第一現像液の影響をなくすためです。
この後、発色液に入れます。

Cのアルカリ度ですが苛性ソーダが効きます。500mmなら0.5g〜1g程度でよいかもしれません。テストしながらやってみてください。 

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