(累計) (本日) (昨日)

このBBSでは記事新規投稿及び返信時のパスワード制限をかけています。下記タイトルの下の[認証]をクリックしてパスワードを
「coffee」と入力することにより書き込みが可能になります。なお、この機能及びパスワードは随時変更する場合がありますのでご了解ください。

24時間の画廊

[No.19481] 映画用フィルムについて


[連続表示] [画像一覧] [記事一覧]

< 前の記事 | 次の記事 >
[19599/19598/19597/19596/19485]  
[409:9] 映画用フィルムについて 投稿者:通太郎爺さん 投稿日:2021/04/24(Sat) 10:12 No.19481  

ヒストグラム
1200 x 758 (202 kB)


映画用フィルムは期限切れがヤフオクなどに出てきますが、落札したものかどうか聞かれることがあります。
使い方さえ間違わなければ大丈夫です。

普通のフィルムとの違いはバッキング処理という特殊な処理が必要だということだけです。
撮影機の中を高速で走らせるためフィルムのバックに炭素?か何かの固いコーティング剤が塗ってあり普通に現像しただけではこれが残ってしまい使い物になりません。
現像液の中にこの粉が混ざるのでこちらも使えなくなります。


Nikon F2 50mm/1.4 (Vision3) バッキング37度水洗4回 
中外AB250t+CD3 1g 37度2分30秒現像後裏面をスポンジで拭く 
漂白 30-34度3分 定着 3分 全行程タンク回転



[2] Re: 映画用フィルムについて 通太郎爺さん - 2021/04/24(Sat) 10:24 No.19482  

ヒストグラム
1361 x 850 (249 kB)


発色は非常に素直で癖のない自然な色ですが、一般に市販されているミニラボ用の現像液だと少しpHを上げてやらないと補正のやりようもない画像になったりします。
最適なのは自家調合することですが難しくはないものの厄介です。
これは市販の中外写真薬品のAB液にそのままCD4を添加したのでpH9.5になってしまって、この状態でした。



[3] Re: 映画用フィルムについて 通太郎爺さん - 2021/04/24(Sat) 10:35 No.19483  

ヒストグラム
1200 x 753 (215 kB)


バッキングの処理液については以前にも書きましたので省略しますが、このフィルムの場合前浴してはいけません。
よく温めたバッキング液をいきなりタンクに入れるのですが、冬はフィルムとの温度差が大きいので暖房の部屋にタンクごと数時間置いた後バッキング液は27度前後にしたほうがが安全だと思います。
バッキング液に浸す時間は15秒程度ですが、液を出したら、すぐに35度ぐらいの湯で数回洗い流します。一回目はタンクから真っ黒な液が出てきます。
液が透明になったら40度付近にした現像液を入れます。
時間は2分半から3分。長くすると発色が悪くなります。



[4] Re: 映画用フィルムについて 通太郎爺さん - 2021/04/24(Sat) 10:58 No.19484  

ヒストグラム
1200 x 729 (280 kB)


現像が終わったらストップ液で止めても、流水(湯)でもどちらでも構いませんがストップ液で止めると、この後フィルムの背面のバッキングコートが固まってしまい拭き取ることができなくなります。
無理に拭くと傷が付きます。
コダックの自動機の場合、バッキング液を通過したフィルムに湯をジェット噴射してバッキングを外すとありますが、アマチュアには無理なので現像の後に再度ふき取るしかありません。

ストップバス(湯のみ)の後で背面をふき取ることで、残ったコーティングカスを排除できます。この時スポンジに石鹸を溶かした液を塗るとよく取れます。

現像にはCD-3を使うのがコダックのECN-2現像の指定ですがストップバスの液も指定されています。
硫酸 50tを1000tに溶かしたものです。少しずつ静かに入れないと危険です。



[5] Re: 映画用フィルムについて 通太郎爺さん - 2021/04/24(Sat) 11:05 No.19485  

ヒストグラム
1200 x 748 (314 kB)


とにかく厄介極まりないですが、慣れればさほど面倒でもありません。
たまやまれにヤフオクにも出てきますが、安いと思って買った人もバッキングを知らなかったり買った後で気が付いたりして、再度手放す人も多いようです。
本当は普通のフィルムではないのですから、素人のふりして何もわかりません・・というような売り方はよくないと思います。
分からないなら売るなと言いたいですし、少なくともバッキング処理の件は説明するべきではないでしょうか。
ま、知らずに買う方もバカと言われても仕方ないかもね〜。



[6] Re: 映画用フィルムについて 3ピン屋 - 2021/06/14(Mon) 21:42 No.19596   HomePage

ヒストグラム
1024 x 684 (230 kB)


F64Dの400フィート缶がまだ残っていて、最近やっと反転現像で安定した結果が出てきました。
やっぱりネガ現像に比べると粒状性、彩度とも優れています。

現像手順は
1.第一現像:SPD+ロダンカリ0.6g/500ml、ウナタレ、室温(24.8℃)75分
  撹拌は足マッサージ器にしばりつけて連続
2.水洗、なんども
3.バッキング除去。水洗でほとんどとれるのですが、スポンジで軽く何度か。
  2次露光も兼ねます
4.発色現像:ECN2、面倒なのでブロムカリは抜いてます。ウナタレ法。
  35℃15分
5.水洗、停止
6.漂白:BAN2
7.水洗
8.定着:BAN3

CD3は某福岡の方から頂き物、そのまま溶かすと溶けないか、溶けても後で濁る
のですが、これのみ別に少量の水に溶かして最後に合わせると問題ありません。

スキャンはPlustek OptikFilm 120 + VueScanで「退色フィルムを補正」のオプシ
ョンを選択し自動で5300 dpiにて、その後すこし補正しています。半切では粒子
は見えないと思います。大きいサイズはFlickrの方で確認できます。

発色現像をBAN1でやった場合は青い明部に黄色い小斑点が出てるのですがECN2では
出ないようです。

学割の効くコダックF250Dでこの方法が使えれば最安価のフィルム写真になるかも
しれません。



[7] Re: 映画用フィルムについて 通太郎爺さん - 2021/06/14(Mon) 22:32 No.19597  

ヒストグラム
1442 x 900 (279 kB)


F64Dといえば発売しなくなってから久しいですね。かなり以前に使ったことがありますが、もちろん期限切れでした。
粒状性は良かったと思いますが、当時の記録がすぐには出てこないので、とりあえずコダックのVision3です。

バッキングの順序が第一現像の後ですが現像液にバッキングコートのかすが残りませんでしょうか。
私は現像液が汚れるのが怖いので最初にやっています。
第二露光を兼ねてスポンジで拭くのは賢明ですね。ここで拭き取らないと残ってしまうようです。

発色現像のブロムカリはなくてもよいようです。
CD-3はよほどかき混ぜながら温度を上げて溶かさないとダマダマになりますね。先に水で溶いておくのが一番のようです。

ここに挙げた私の画像の原版はpHが低かったせいか強いマゼンタ被りです。
ソニーのデジカメで撮ってGINPで補正しています。
終活に入っていろいろ整理していますが、フィルムも薬も、頂き物が多すぎて処理が大変です。
どんどん上に新規で貼ってくださって結構ですので色々見せてください。

SRT-101 rokkor50mm/1.8 (Vision3) バッキング処理の後papitol(stock)30cc+old270cc+KSCN 0.5g  35度5分
第二露光2分
C.D. 中外AB液 50cc+old250cc(CD-3用に使用したものを別にして残してある)+CD3 3gNaOH 2g pH10.8?



[8] Re: 映画用フィルムについて 3ピン屋 - 2021/06/15(Tue) 08:24 No.19598   HomePage

ヒストグラム
1024 x 686 (304 kB)


>現像液にバッキングコートのかすが残りませんでしょうか。
ウナタレで使ってるSPDはかすかに濁りが出ますが、共用してるマイクロフィルム
の方にも影響は出ていません。粒子がたくさん出るのは水洗の時ですね。現像に
75分かけてるんだけど大丈夫のようです。第一現像前にやるとかえって中途半端
に剥がれたのがSPDを汚染しそうなので第一現像後にやってます。

ECN2、私もpHを気にしていて、下がっておれば水酸化ナトリウムを入れて10.3に
調整しています。

第一現像をコレクトール、パピトールの高温でやるとコントラストが上がり、
低感度でしか使えませんでした。現在の条件でもISO100フジの通常ネガカラー
に比べるとコントラストは高いです。晴天時には露出に気を使います。曇天時
には都合よいのですが。



[9] Re: 映画用フィルムについて 通太郎爺さん - 2021/06/16(Wed) 06:51 No.19599  

ヒストグラム
1277 x 699 (422 kB)


バッキングのカスさえ残らなければ、問題ないと思います。コダックの場合は最初にやっておきさえすれば第一現像液に残るようなことはないようです。
フィルムに残らないように第二露光を兼ねてスポンジで裏面を拭いています。

私流の現像ではあてにならないので、市販されているテテナールによる標準的な現像(自分だけの思い込みかもしれませんが)ですが、色のコントラストがネガカラーとは違っていると思います。

コントラストがどの程度強いのかわかりませんが、ポジフィルムはどれでも色のコントラストが強く、それがデジカメとの違いでもあるようなので、あまり気にしたことはありません。

Leica M6 super anguron 21mm/3.4 (provia 100)
第一現像:tetenal 600cc(ブローニー1本現像済み) 現像後捨てる 38度5分30秒 
発色:tetenal (指定は水3400cc+本液1000cc+発色液600cc)発色液が無いためCD3を15g/(本液200t+水800t)1000tとする。38度5分

[ページトップ] [掲示板トップ] [前の記事] [次の記事]

- Joyful Note -
(joyfulexif v2.3j by cachu)