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サクラタデが咲いています。荒れ野に咲く花を草を踏み分けて二人で撮りに行ったのを思い出します。

荒れた草むらの中に紛れて咲く可憐で小さな花は、ともすれば見過ごされてしまうのですが、花好きの家内の目から逃れることはできません。
毎年この時期になると、咲く場所のいくつかを訪れていましたが今年もその時期がやってきました。

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競うようにイヌタデも赤く目立っています。
雑草の中に清々しく咲いているサクラタデを彼女もそっと見に来ているような気がして、風の音にも聞き耳を立ててしまいます。

亡き妻の　愛でし荒れ野のサクラタデ　風の音にも懐かしさあり

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薄っすらと虹が出ました。なんとなく夢がありますね。

ジュディーガーランドの歌う「虹の彼方に」は映画「オズの魔法使い」に出てきますが最初のフレーズの Somewere over the Rainbow ・・・に始まる挿入歌もいいですね。
(虹の彼方のどこか、高い高い所に続く道があって、その先にある場所のことを、子守歌で聞いたことがあるの・・)

虹を見るたびに、この映画を思い出します。家内も若い頃から映画が好きでした。
何かのきっかけで映画の話になると、次々に色々な場面や俳優の話になって仕事もそっちのけで話していたのを思い出します。

あの虹の彼方から家内が「オズの魔法使い」を思い出させる仕掛けをしているのでしょうね。

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虹の橋の全部を見ることはめったにありませんが、三重県北部の中里ダムで珍しい光景に出会ったことがあります。

霙の降る冷たい空に、悠然と現れた虹の橋・・
誰もいないダム湖の駐車場で、車の中から家内と二人で消えるまで見ていました。

思い出のひと時は神様のプレゼントだったのかもしれません。

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我が家の庭にも彼岸花が咲き始めました。
曼殊沙華（まんじゅしゃげ）と言う呼び名もありますが、最近ではあまり聞かなくなりましたね。

・・・赤い花なら曼殊沙華（まんじしゃげ）・・子供のころ流行した「長崎物語」という流行歌でむつかしい字の読み方を知りました。

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白い彼岸花は亡き父が友人から球根をもらってきて家内が庭に植えたものです。
50年も前のことになるでしょうか。
当時この地方には珍しく、ＮＨＫが取材に来たのを覚えています。

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同じ白い彼岸花でも日当たりの良い場所では黄色に近くなるのでしょうか・・・
それとも違う種類なのか家内がいれば聞くところですが、あの世へ携帯が繋がらないのが残念です。

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7月の半ばに次男が来てきれいに刈り取ってもらった庭の草が跡形も消えるぐらいに生えています。
この暑いのに草どもは平気で頑張っています。

津は比較的涼しいほうなのですが、それにしても今年は暑いです。

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生ごみに出せば済むのですが、アリの餌にでも・・と思って庭に捨てました。

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誰かが見つけた情報をどうやって広げていくのか不思議です。
アリもスマホ時代なのかもね〜。

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二三日もすればこの通り。アリには「もったいない」精神があるようです。
食べかすも再利用されればエコかもしれません。

そばにアブラゼミの死骸がありました。去年まではクマゼミばかりでしたが、今年はアブラゼミが少し復活したようです。

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この暑いのによく働いています。熱中症なんて関係ないんでしょう。
熱中症への対処の仕方をアリに教えてもらえたら素晴らしいと思いますが、アリ語の翻訳機は無いようで残念。

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今年の梅雨は男性的ではないか・・・と予報士が言っておりました。
ざっと強く降るかと思えば、スカッと晴れ間もあるような気配だそうです。
写真を撮るには雨上がりで、埃のないすっきりした天気は大いに結構な事です。

雨は雨で、道路の反映が奇麗ですね。

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草花にとっては恵の雨、お水をたっぷり飲んで、熱中症の予防に備えているのかもしれません。

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ヒルザキツキミソウでしょうか、雨粒が多くて重そうにうなだれています。
ツキミソウの本物は白い色で、本当に夜しか咲きません。

「朝かげに　色燃ゆるごと月見草　ひらける花の純黄に冴ゆ　　宮　終二」などの短歌では朝とか黄色とありますから、これはマツヨイグサを月見草と勘違いしている（一般的に多い勘違いなので）のでしょう。

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梅雨の花といえばアジサイですが、家内はアジサイはあまり好きではありませんでした。
枯れた姿があんなに汚い花はない・・と言ってました。

自分が歳を取って崩れてゆくのと重ねていたのかもしれません。
崩れる前に逝きたい・・・と意地を通した彼女に私は完敗、と同時に乾杯です。

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雨粒は天から降ってきて、日の光を浴びて霧となって天へ昇る・・・
人も又、天からやって来て、煙となって天に昇るのかもしれません。