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[No.21821] フェニドンBが溶けにくい


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[2:8] フェニドンBが溶けにくい 投稿者:mglss 投稿日:2024/05/03(Fri) 14:40 No.21821  

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こんにちは。
やっとフェニドンを手に入れることができました。
入手したのは「メチルフェニドン」です。
通称はオリジナルのフェニドンが「フェニドンA」、メチルフェニドンは「フェニドンB」と言うようですね。

早速、以前にこちらで教えていただいたE-6第一現像の代替処方を試そうと思い、薬品を溶かし始めました。
が、フェニドンBが溶けません。
いつまでたっても粒が湯の中をくるくる回っている感じで、半分くらい溶けたところで諦めました。
代わりにヒドロキノンを+1gし、現像液としました。
ここまで溶けにくい薬品は初めてで、驚いています。

画像はProvia100Fの現像結果です。
フェニドンBが少ないせいかかなり暗くなったため(私の基準より-1.7EV)、取り込み時に光量を上げて対応しました。
暗いですが、色は悪くないように見えます。
今後は明るさを稼げるように調整してみたいと思います。
あとはフェニドンBさえ溶けてくれれば・・・



[2] Re: フェニドンBが溶けにくい mglss - 2024/05/03(Fri) 14:43 No.21822  

教えていただいたレシピは「フェニドン=2g, ヒドロキノン=2g」ですが、今回は恐らく「フェニドンB=1g, ヒドロキノン=3g」くらいになったと思います。
pHは分からなかったので、適当に9.6に調整しました。

発色現像は「河野式リバーサル簡易現像」(「II」ではない方)を参考に、CNL-N1Rにリン酸三ナトリウムと苛性ソーダでpH=11.90としました。
この発色現像液はいつものSILVERCHROMEの第一現像でも試しましたが、問題なさそうです。



[3] Re: フェニドンBが溶けにくい 通太郎爺さん - 2024/05/03(Fri) 20:52 No.21823  

フェニドンは溶けにくいですね。溶かす順序があるようですが、記憶が朧げになっていて、順序があると言う事しかはっきりしていません。
フェニドンbは知らないので何とも言えませんが・・・

しかし結果的には暗い以外発色の問題はないようですね。
フェニドンの代わりにメトールでもやれないことはないのですが4〜5倍ぐらい必要なようです。

研究熱心に頭が下がります。私は気力体力ともに無くなっておりますのでどうか頑張って研究成果を見せてください。よろしくお願いいたします。




[4] Re: フェニドンBが溶けにくい kazuleo - 2024/05/06(Mon) 14:17 No.21824  

mglssさん

こちらのサイトにフェニドンの溶解方法がのっていました。
http://darkroom.tokyo/?page_id=3149
*ページ下部に詳細があります。

次のような水溶液をあらかじめ作るとあります。。

水 (50℃) 750ml
重亜硫酸ナトリウム 6g
フェニドン 2g
冷水を加えて総量 1000ml



[5] Re: フェニドンBが溶けにくい 通太郎爺さん - 2024/05/07(Tue) 09:08 No.21825  

アルカリ液の中に溶かし込むことが必須だったのかもしれませんが、E-6代替現像液の第一現像でも亜硫酸ナトリウムを先ず溶かすので問題ないと思うのですが、、
でも、溶けにくい印象は残っています。

情報、有難うございました。



[6] Re: フェニドンBが溶けにくい mglss - 2024/05/12(Sun) 16:47 No.21826  

フェニドンの溶解方法の情報ありがとうございます。
フェニドンはアルカリや酸の液には溶けやすいようですね。
重亜硫酸ナトリウムは持っていませんが、入手出来たら試してみたいです。

で、kazuleoさんがあげて下さったサイトにも少し書かれていますが、海外の掲示板の投稿を見ると、グリコールに溶かすのが一般的なようです。
その掲示板によるとフェニドンBやディメゾンなどのフェニドン派生薬品はフェニドンAよりも溶けにくいものの、グリコールなどのアルコール類には溶けるようです。
そこで手元にあったプロピレングリコール(PG)に溶かしてみました。

先ほど溶かしたところなので冷めた時にどうなるか分かりませんが、250mlに2.5gの1%の液は容易に作れました。
60〜70℃に温めたPGにフェニドンBを投入し、8分かき混ぜると目視で粉がなくなりました。
亜硫酸ナトリウムを入れた湯に0.2%を溶かすときよりもずっと溶けやすい印象です。

グリコールに似たものとして、手元にグリセリンもあったので、これにも溶かしてみました。
最初は250mlに5gを投入して2%液を作ろうとしましたが、30分かき混ぜ続けても溶けなかったので諦めました。
PGの場合と同じ1%にすると、15分くらいで溶け切りました。

どちらも保存性が良いらしいので、しばらくはこれを使ってみようと思います。



[7] Re: フェニドンBが溶けにくい mglss - 2024/05/12(Sun) 16:50 No.21827  

ヒストグラム
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実験でフェニドンBとヒドロキノンの量を何パターンかで試しました。
同じくPROVIA100F(RDP3-095)です。

PB=フェニドンB、HQ=ヒドロキノン、として、画像は左から

PB=1.0, HQ=4(標準より+1EVで撮影)
PB=1.8, HQ=5(標準より+0.66EVで撮影)
PB=1.0, HQ=6(標準通りの設定で撮影)

です(溶液1L中の量)。
他は亜硫酸ナトリウム20g、KBr=2.5g、KSCN=1.2g、炭酸カリ->pH=9.6、です。
なお短い時間での実験のため、温度管理や水洗いが雑になっています。
仕上がりの明るさはバラバラだったので、カメラの設定を変えてグレーカードが適正露出になるようにしています。

前回のHQ=3の画像と合わせて見ると、フェニドンBの量にかかわらずヒドロキノンの量と緑の強さが相関しているように見えます。

明るさを稼ぐためにHQを増やしたいのですが、緑が強くなってしまうので、どうしたものか、考え中です。
ちなみにフェニドンBは1.0g/L以上に増やしても明るさはほぼ変わらないようです。



[8] Re: フェニドンBが溶けにくい kazuleo - 2024/05/13(Mon) 21:31 No.21828  

mglssさん、貴重な実験結果の共有ありがとうございます。
HQの量が増えるに従い、緑に転ぶ様がよくわかります。

リバーサルフィルム上で、この色転びは避けたいものですねぇ。
デジタルで取り込むか、プリントでなら補正が十分可能でしょう。

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