ヒストグラム
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こんにちは。
以前からCNLで現像するとベロに濃いシミが残っていたVelvia50ですが、今回はほとんどシミにならなかったので、ご報告です。
試したのは、漂白と定着の間にクエン酸浴を追加しただけです。
シミに関して、図書館で現像関係の本を手当たり次第に調べたところ、鉄キレートの残存でステインが発生することがあるようでした。
このために昔は「漂白中和浴」という工程があるラボもあり、中和にはクエン酸を使用していたとのことです。
実際に漂白後にクエン酸浴を試してみると、今まで真っ茶色になっていたベロがおおむね透明で仕上がりました。
まだ試行1回なのでたまたまかもしれませんが、CNLでのVelvia50の現像に希望が出てきました。
もしかすると漂白後の水洗い不足が原因だったのかもしれません。
Olympus OM-2, Velvia50 (RVP50-527), 液量=300ml.
第一現像: SC-FGD[1+9] KSCN10%=3ml 38℃ 6m45s.
水洗, 温流水膜面拭取.
発色現像: CNL-N1R[1+2] NaOH10%=5.4ml 38℃ 6m.
水洗, 温流水膜面拭取.
漂白: CNL-N2 38℃ 6m. リール上下に動かし続け.
水洗.
漂白中和: クエン酸2% 約35℃ 気泡抜き後 2min.静止。
水洗.
定着: ILFORD SC-RF 約28℃ 5m.
水洗.
参考:
矢野哲夫,『写真処理 その理論と実際』, 共立出版株式会社, 1978.