[No.259] 気になるデータ
100歳近くとかそれ以上とかまで生きたご老人に、食事や生活習慣について医者が聴き取り調査をした結果が出ていました。かなり多くの人数を調査しての結果なので、それなりに意味のあることとは思いますが、ここで気になることがあります。人間100歳前後になると、昨日食べたものなど忘れていることが多く、聴き取りだけでは当てにならないものです。専門家がピッタリと生活を共にして一ヶ月程度で見ないと、老人の生活習慣などはわからないものです。もうひとつ言いたいのは、長寿の原因は今の生活習慣にあるのではなく、60代や50代、さらにはもっと若い頃からの習慣にあるのであって、ここ数年で長寿になったものではないということです。80歳も過ぎると何を食べても量も少なく、吸収も愕然と悪くなります。つまり、たとえ肉や魚、乳製品などを毎日食べたとしても、若い頃からの食習慣に合わないものは自然に身体が受け付けなくなっています。しかも量は少なくしか食べられません。老人が肉や魚を食べると言っても、うかつにそれを鵜呑みにして60代にも満たない人が真似をすればとんでもないことになります。ガンは一年や二年で成長するものではありません。ジックリと時間をかけてやってきます。長寿の方々がガンにならなかったのには若い頃の食生活が大きく関っていることを忘れてはいけません。こういう調査が税金でなされるとしたら税金の無駄遣いでしかないと思います。その老人がなぜ長寿なのかは若い頃からの食生活を含めた生活習慣全般についての統計をとるべきでしょう。一部分だけ見て専門家らしき人たちが発表するのは危険を伴います。比較的正確に参考になるのが永平寺の修行僧たちの食事では無いかと思います。食材や調理方法が数百年間、殆ど変化が無く、数百人の修行僧が実際に食し続けています。そこに永住する僧たちに、なぜ長寿が多いのかを研究した方が参考になると思うのですが、いかがなものでしょうか。
[ページトップ] [掲示板トップ] [前の記事] [次の記事]
- Joyful Note - (joyfulexif v2.3j by cachu)