[No.225] 七草粥
新年の7日に七草粥を食べる風習があります。「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」春の七草、と覚えるのだそうですが、なぜ食べるのかと言うことについては諸説紛々です。日本人の体は、春夏秋冬に適応するように、そのつど体内の免疫機能が変化するようですが、寒い冬の体制から暖かい春向きに切り替えるのが一番難しいようです。そこで春になったことを体の免疫系等に伝達する役目を果たすのが春の七草達だと思います。季節の花や野菜はその細胞の中に季節に適応したDNAレベルの細胞独自の信号を持っているようで、季節が終わるとその信号によって自動的に枯れてしまったりします。人間がこれを食べることによって季節の信号を解読し、冬から春になったことを免疫機能が読取るのだと思います。旬の野菜を食べることの大切さの意味がここにあります。冬には冬の野菜を、夏には夏の野菜を食べるのは、免疫機能に間違った季節感を与えない為であって趣味でもなんでもないのです。夏の野菜や果物をハウスで作って冬に食べる事への批判もありますが、ハウス栽培の良し悪しとか季節感が無くなるなどとは全く関係なく、自分の免疫に対して間違った情報を伝えたくなければ、やめておけばよいだけのことです。つまり健康で過ごしたければ季節の露地栽培物を食べることが一番だと思います。同じ風邪を引いても免疫の働きの良し悪しによって軽く済む人、重症になる人、さまざまです。ガンも細胞レベルの免疫不全が元になっていますから、長年の食生活の中で徐々にデタラメな命令系統がはびこると、僅かにガン化した細胞が発生しただけでも、それを修正出来ずにガンが肥大してしまうようです。加齢と共に、免疫機能も劣化し弱くなりますので、ガンの危険性も増加するわけです。弱くなった免疫機能でも、充分に活動させれば健康に過ごせます。正月に弱ってしまった免疫の兵隊さんを増強し活力を与える為にも旬の野菜を多く食べるよう気を付けてはいかがでしょう。
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