[No.203] ガンより怖い恐怖心
ガンが恐れられる理由は「死ぬ可能性が高い」と考えるからでしょう。「死」を自分なりに納得して心の中で解決している人にとっては「死とは、どうということもない、自分がこの世から消えるという、一過性の成り行きにすぎない」事と思えるのですが、人間なかなかそうは考えられないのが普通だと思います。自分が生まれる前に、この世のことを思い悩んだ人はいないのと同様死ぬ時も自分は気付かず、死を感じることなどないと思います。平生は「生きていること」を前提として生活しているのですから「死ぬこと」などは頭にありません。つまり「自分は死なない」と心の奥底で思っているのが普通でしょう。ガンになると突然目の前に「死」が見え隠れします。この恐怖心がガンをいっそう悪化させ、うろたえた気持ちに輪をかけて医者の一言一言が恐怖心をあおります。医者はこういう時に抗がん剤の話を持ち出しますので、わらにもすがる思いの患者としては断れなくなってしまいます。本当は「ガンは怖がるようなものではない」のですが、医者たちによって「怖いもの」と聞かされるために素人が異常反応して、恐怖心をあおられてしまうのでしょう。「ガンと死」とはほとんど直結しませんが、「抗がん剤と死」とはほぼ直結しますので、ガンになったからと言って、それだけでむやみに怖がらないことが大切ではないでしょうか。ガンがなぜ怖くない病なのか次回に述べてみたいと思います。
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