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実用的で簡単なネガカラー・リバーサルカラーの現像法について

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[No.190] 河野式簡易リバーサル現像 U


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[1:8] 河野式簡易リバーサル現像 U 投稿者:(通太郎)爺さん 投稿日:2016/03/27(Sun) 22:24 No.190  

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以前のやり方を改善して、さらに簡便な方法にたどり着きましたので載せておきます。

フィルムは赤くなって厄介なベルビア100です。

第一現像はフジから発売されている印画紙用現像液パピトールを指定の使用濃度で使います。
パピトールは粉末を溶かして原液としますが原液(保存液)は2倍の濃度に指定されています。

ここで第一現像に使うのは原液を二倍に希釈したいわゆる指定の使用濃度です。

使っているタンクはLPLのステンレス製で一本用、使用液は300t弱です。

ロダンカリ 0.2g を300tのパピトールに添加して良く溶かします。
温度は38度〜40度 時間は6分です。



[2] Re: 河野式簡易リバーサル現像 U (通太郎)爺さん - 2016/03/27(Sun) 22:32 No.191  

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6分現像して、現像液を空けたら、タンクに温水(38度内外)を注入してタンクを振るようにしてフィルムを洗います。
これを3回〜5回繰り返して第一現像液を洗い流します。
この後タンクを開けて(ここからは明室で大丈夫です)フィルムをさらに良く洗います。出来れば化粧用のスポンジなどで膜面をそっと拭き取りながらフィルムに湯を流すと良いでしょう。
第一現像液が膜面に残ると次のカラー現像や漂白でムラが出ます。



[3] Re: 河野式簡易リバーサル現像 U (通太郎)爺さん - 2016/03/27(Sun) 22:49 No.192  

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第一現像の薬液を良く洗い流したら、いよいよ発色現像です。
発色現像液は市販されているミニラボ用のネガカラー現像液(補充液として売られている)を薄めて使います。
今回はオリエンタル薬品のものを使いますが、コダック用とされているBAN−1Rと言う液です。

これの100tに200tの水を加えて300tにします。
この時アルカリ濃度を高めるために苛性ソーダ(NaOH)を使いますが、強アルカリなので手に付着すると手の皮が溶けますのでご注意。
苛性ソーダは薬屋で身分証明書を見せて署名捺印しないと売ってもらえません。

300tに対して 2.5g 程度加えて pH を 12.3〜4位にしてやります。
希釈しただけですと pH は 9〜10 ぐらいなので(ネガはこれで良いのですが)ポジの現像には向きません。



[4] Re: 河野式簡易リバーサル現像 U (通太郎)爺さん - 2016/03/27(Sun) 22:58 No.193  

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pH計があると何かと便利です。ヤフオクでも1000円程度で出ていますのでこれで充分です。
第一現像後のカラー現像はリールをタンクに戻してやっても良いですが、私はリールごと保持金具でプラスチックの入れ物に入れた現像液の中で上下に動かして5〜6分やります。(bP73を参考にしてください)
温度は35〜8度ぐらいです。



[5] Re: 河野式簡易リバーサル現像 U (通太郎)爺さん - 2016/03/27(Sun) 23:08 No.194  

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第一現像が終わった時点ではフィルム上に画像が見えていますがカラー現像が終わると全体に真っ黒になってほとんど画像は判別できません。

この後、カラー現像液を良く洗い流します。かなりしつこくリールごとジャブジャブやります。フィルムの面をそっと触ってみてヌルヌルしないようなら大丈夫ですので漂白液へ入れます。

漂白液もオリエンタルを使っています。漂白と言っていますがこの場合の漂白は一般的に言う白くするのではなく、次の定着液で銀塩を完全に抜くためのステップにすぎませんからオーバーになっても問題ありません。

漂白液の件ですが、農業用の土壌改良剤(農協又は薬局などで取り寄せてもらう)EDTA-Feでの代用も効きます。安いです。
EDTAキレート鉄120g. ブロムカリ80g. クエン酸10g.(百均モノで充分、食用の酢でもいけますがモッタイナイ) 水を加えて1000ml
この場合、EDTAに不純物なども混入する場合があるので(不純物など少々あっても大丈夫ですが)EDTAだけ余分目に溶かして上澄みのみ使用する手もあります。

30度〜37度ぐらいで5分ぐらいです。タンクの中で動かし続けた方がムラが出ません。



[6] Re: 河野式簡易リバーサル現像 U (通太郎)爺さん - 2016/03/27(Sun) 23:16 No.195  

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後は定着です。
スーパーフジフィックスが結果として良いようですが、温度は35度以下の方が液の為にも安全です。

良く動かせば約3〜5分で終了。その後水洗しますが30度程度の温水でピンク色の水がほとんど消えるぐらいまでやります。
流水でも良いですが私は水を取り替えながらやっています。

仕上がったら乾燥です。

漂白が終わった時点で再び画像が見えてきます。
河野式簡易リバーサル現像では、取り立てて反転処理(反転露光など)をやりませんが、第一現像後のスポンジでのふき取りだけで立派に反転します。

反転露光は、第一現像を終わった時点で、明室内でスポンジで第一現像の不要な液を拭き取る作業がありますので、これが露光に当たるかと思います。
第一現像の終わった時点で反転用の露光をするという方もおられますが、少しやりすぎると最近のフィルムはかぶりすぎて発色が悪くなるようです。

簡易な方法を追及しているので反転すればヨシと言う考えで、処理はなるべく少なく簡易になるようにと思っています。



[7] Re: 河野式簡易リバーサル現像 U 通太郎爺さん - 2016/03/28(Mon) 07:10 No.196  

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なお、この画像はエプソンGT−X980でスキャンしています。
スキャン時に「退色復元」にチェックを入れています。



[8] Re: 河野式簡易リバーサル現像 U 通太郎爺さん - 2016/03/28(Mon) 11:39 No.197  

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もとのフィルムをそのままスキャンしたものも載せておきます。
実際はもう少し彩度が高く綺麗な感じです。
処方をまとめます。

Nikon F4 nikkor 35-105mm/3.5-4.5  フィルム:フジ VELVIA 100
第一現像:papitol 指定濃度液300t ロダンカリ0.2g/300cc 38度6分〜6分30秒(長すぎると画像が薄くなり、短いと濃くなる)
35〜38度の湯で取り換えながら4〜5回水洗。これが現像ストップになります。ここまで暗室、またはタンクのまま。
ここから先はタンクを開けても良い。フィルムに湯を当てながらスポンジなどで膜面の現像液を拭き取るように洗う。
これが第二露光を兼ねています。
昔のフィルムは銀塩が多かったようで確実な第二露光でかぶらせる必要があったようですが、現在のものは僅かの時間でかぶり効果が出るようです。 

カラー現像:今回は何本か現像した液でやりました。Re30cc pH 12.4 36〜7度(カラーの場合は適当でよい)6分 黒くなって画像はほとんど見えなくなる。
良く水洗の後漂白へ。

オリエンタル漂泊液(農業用での代用も可) 35度ぐらい5〜6分 画像が見えてくる。
水洗の後定着(スーパーフジフィックス)25〜30度 4分〜5分

その後水洗。

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